とても個人的な実家の母との間の実話から、コーチとしての立ち方の話

コーチングとは少しずれますが、
コーチングの一歩前のお話。

私の家族(実家)のお話です。

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実家には、母と弟が一緒に住んでいます。
農家なので、家の敷地も少々広くて、
築40年を超えた母屋に母が、
すぐ脇のガレージのスレートぶきの2階に弟が寝起きし、
食事や風呂などは母屋で済ませています。
弟は結婚しておらず、会社勤めをしています。

先日母と電話で話をした際、こんな愚痴を聞きました。
弟が、

・給料が下がったと言って、家に入れるお金を有無を言わさず減らした。

・もともと家に入れていたお金も収入の10分の1程度だった。

・母屋の瓦の葺き替えの費用は、二人で折半した。

・田んぼの農作業を頼んでいるが、「2週間前までには言え!」と言う。
 (天候や農業機械を出してもらっている人との関係もあり、かなり難しい)

他にもありましたが、これくらいにしておきましょう。

「で、僕に何をしろと言う?」

ということですが、それは脇に置いておいて、
十分話しを聴いた後に私は伝えました。

   ・そう思っているとは思うけれど、弟が家に入れる金額と小遣いの金額は、逆。

   ・「行動」を指示して思い通りに動かそうとしているようだけれど、お母さん、
    あなたも相談されて「行動例」を話しても、結局しなかったよね。
    「行動」を指示しても、人は誰も動かない。

   ・言葉の端々に出ている「しょうがない」と言って済ましていいのだったら、
    これ以上は何も言わない。

   ・こうなったのは、最近の一瞬の問題だけではない。これまで一度も真剣に伝えようと
    して来なかったからだ。

   ・いくら弟がすぐに逃げて出ていこうとしても、体が大きくて怖くても、殴られたら痛そうでも、
    本当に伝えなきゃならないと思うのだったら、腕をつかんで、場合によっては爪を立ててもいい。
    逃げられないようにしっかりつかんで、殴られることを覚悟の上で、一度くらいは
    真剣に覚悟を決めて身体を張って、話をしたらどうですか?

   ・苦労して、大変な思いしてこれまで生きてきたのだから、その体験があるのだから、
    何を言っても説得力があるから。

あくまでも、
  「生き方」
  「伝え方」
  「人との向き合い方」

を書いています。

これを読んで、読まれた方からどう思われても仕方がありません。
「家族問題」「母への言葉遣い」「母へ言っていいこと」
という視点で歪曲する人がいるかもしれませんし、
「お母さんを大切にね」
と今の話に無関係なアドバイスをくださる方がいらっしゃるかもしれません。
申し訳ありませんが、脇に置いてください。

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話を戻して。

弟の話のほかに、米作りや畑作りなど、法律の面でもしっかり理解してしておかないといけないな、と感じた話も出ました。
それらについて伝えたこと。

   ・話は順番に。無関係な話を混ぜちゃいけない。

   ・「相手が言ったことの事実」「相手がやったことの事実」「太陽の向きや傾きなど、
    人間がどうしようのない事実」「役場、農協、弁護士さんに聞かないとわからないこと」
    「自分が希望すること」を分けて話しましょう。

   ・ここで話してどうなるものでもないことをわかって話しても聴くけれど、話すだけで
    解決してくれないものかと思って話すのはやめてほしい。

   ・後で文句を言うくらいなら、「弱い素振りを見せて、頼んで、お願いする」のではなく、
    気になったその時に相手に伝えるべき。

   ・そのことを最後の最後になって僕のところで何とかしてくれと言うのであれば、
    最初も、途中途中の交渉もすべて情報共有してほしい。
    場合によっては、僕も話をする当事者になるから。

   ・必要ならば、まずは簡単な相談に乗ってくれる弁護士を探すこと、
    職安に相談という形で雇用状況を話すこと、直接相手先に電話して話すことなど、
    いくらでもするよ。

   ・「何をやる必要がある?何ができそう?何ができない?まずは何?」

母からの相談電話を受け、3時間話をしました。

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条件や登場人物を消すと、私がコーチングで得てもらいたいことですね。
ところどころ、コーチングからはみ出しているかもしれませんが。

   「法律や人の心の動き方を知ろうとしないで、目標を実現することはできない」

   「実社会の目標は、”夢” なんて言うレベルものもあるが、
    大概はトラブル解決のために身につける装備のこと」

   「トラブル解決のために人間関係を作り直していくことになるが、
    それはそれだけで留まらず、その先の将来の楽しいことにもつながる」

   「コミュニケーションには、一生に一度でも構わないけれど、
    ”肚の底から覚悟を決めて” やらなきゃならない時がある。
    そういう時は、絶対に大丈夫」

これが、私であり、私のコーチとしての立ち方です。

世の中にはいろいろな考え方の人がいるから、
とても魅力を感じる人もいれば、
安心感を抱く人もいるでしょう。
一方で、
親子関係を想像して「正しい親子関係」を思い浮かべて嫌悪感を抱く人もいるでしょう。

どちらにしても、私は私です。
そして、コーチングで成果を得るのはクライアントになった方です。

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