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『コーチをコーチングしてコーチング力をアップするトレーニング』

コーチングを学ぶために、何をしていますか?

これまで、「コーチングが上手になるには?」と問われ、
「まずコーチングを受けてください。
 その先は、それからです」
と答えていました。

日本では、種類や性質が違うものも「学ぶ」と同じ言葉を使います。

知識を知ることも
知識を身につけることも
そのために練習することも
知ったことを積み重ねて自分の中で「気づく」ことも

ですからすべて「学ぶ」ですし、
最初の「学ぶ」・・・「教えてもらう」「本を読む」
の意味で考えがちです。

「コーチングを学ぶ」
と言った時も、同様に
「教えてもらう」「本を読む」
といったイメージが先行するようです。

コーチングは、
「教えてもらう」「本を読む」
では身につきません。

そしてよく問われる質問です。

『コーチングを体系的に学ぶにはどうしたらいいですか?』

いろいろな人、いろいろな団体が、
「コーチングの全体像」
を示そうと努力しています。

でも、それを「コーチングの体系」と言ったとたんに正しくなくなるように思います。

どういうことかというと、

コーチングとは、
「こうすればうまくいく」
「効果のある会話をした人はこれをやっていた」
「その時、ここに注意点があった」
という、実践をもとにした技術の集大成だからです。

技術を羅列的に並べても、
使う順番に並べても、
効果があると考えられる技術を順番に並べても、
それは「体系的」とは言いません。

それにコーチングは、
クライアントが抱える本当の課題に気づいてもらい、
解決法もクライアントから引き出し、
その行動にコミットし、
コーチに約束することで、
よりコミットを強固にする方法です。
これらは本当は、コーチに対して言葉で説明できなくても、しなくても構いません。

コーチングは、クライアントが成果をつかむことをサポートする手法の一つでしかありません。
場合によっては、コミュニケーションの一部でしかないこともあります。
やはり、「体系的」と謳うには、少々無理があるように思います。

ただし、コーチングの技術を
ほかの職人さんの技術と同じように、
職人さんの手順を分解して、
同じ手順に沿って手を動かすようにできれば
だいたい同じことが初心者レベルでできるようになります。

その先には、
一つ一つの技術を身につけること、
一つ一つの技術の意味を実際のクライアントに対して理解すること、
最適な技術を、
最適なタイミングで使っていくこと。
もちろんそのためには、クライアントを毎瞬間に客観的に見ること、
自分自身を客観的に見ること、
そのコーチングセッションに没頭しつつ、客観的に見ること
が必要になってきます。

日常のコミュニケーションをより良いものにしようとするのであれば、
初心者レベルの知識があればよいでしょう。

でも、実際にできるか、
というと、
それさえも、本やセミナーで情報として知っているだけではできません。

なかには、上手な人、
本質をつかめる人、
聞いただけで素直に実践もできる人もいらっしゃるので、
できる人はできます。

そうでない普通の人は、「コーチングを身につける」ためにどうしたらよいでしょうか?

実践練習しかありません。
コーチをするしかありません。

一つは、友人や知人に声を掛け、頼むことです。
一つは、部下や相談してきた人にこっそりとコミュニケーションを変えて練習させてもらうことです。
一つは、コーチに依頼して、自分がコーチ役をさせてもらうことです。

そして、感想、フィードバックをもらい、自分でもモニタしてください。

「モニタ」とは、「何をどのようにやろうとして、実際にどのようにできて、その結果どんな反応があり、どんな成果が出たか?」です。

どの方法でも、『回数は質に転化する』のは事実ですから、とにかく回数を実施してください。

ただこの時、自分がコーチング技術のどれを練習するか決め、それをモニタと評価できないと、
「ただ “コーチングもどき” をしただけ」
になってしまいます。

もっとよい方法は、先の実践法の3つ目
「一つは、コーチに依頼して、自分がコーチ役をさせてもらう」
です。

とても緊張するかもしれませんが、
友達との関係がおかしくなること、
部下から陰口を聞かれること、
相談に来た人に相手の望むことを提供できないこと、
に比べれば些細なことです。

少なくとも、「コーチングが上手になる」
という目的だけに集中できます。

副産物として、
「あのコーチにもこんな悩みがあったんだ」とか、
「知識として知っていたはずのことの意味がよくわかるようになった」とか、
「ディスカッションを通して、コーチングの輪郭がわかるようになった」とか
お得なことがたくさんあります。

実は、「コーチングを学びたい」という人も、

「指導時のコミュニケーションを変えなければいけなくなった」
「コーチングしてあげたい」
「やる気を出させたい」
「もっと効果的な教え方をしたい」

という人は多いですが、

「コーチングのクライアントになることで実現したいことがある」

という人はあまりいません。せいぜい

「上手にコーチングしたい」
「できたらコーチングで独立したい」

くらいです。

やはり、

   『コーチングを上手になりたい』

です。
コーチングをトレーニングする方法として、

   『コーチに依頼して、自分がコーチ役をさせてもらう』

は、いかがでしょうか?

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